上海の料理事情紹介
賑やかな大都市上海は、中国の経済大国であるだけでなく、グルメのるつぼでもある。独特で洗練された味で知られる上海料理（本場料理）は、時代とともに進化し、地元の習慣と外国の影響を織り交ぜながら、街そのものと同じようにダイナミックな食文化を生み出してきた。
1.小籠包
小籠包は上海の誇り。お隣の江南地方が発祥で、スープたっぷりの小籠包は職人の技が光る逸品。半透明の皮に濃厚なスープとジューシーな豚肉が包まれており、伝統的には生姜入りの酢をかけて食べる。
2.勝建包（炒め豚まん）
勝建包は屋台料理ファンの間で根強い人気がある。小籠包の親戚のようなこの炒め饅頭は、底がパリパリ、中身はトロトロという対照的な食感。ジューシーな饅頭を一口かじると、温かく風味豊かなスープがあふれ出す。
3.山西冷麺（上海冷麺）
上海の夏の定番メニュー、山西冷麺。甘み、酸味、辛みが絶妙にブレンドされたタレに、細切りの鶏肉、キュウリ、炒りゴマが添えられ、一口ごとに中国のエッセンスが感じられる。
4.紅焼豚（ホンシャオロウ）
ホンシャオロウは、豚バラ肉を甘く香ばしいタレでじっくり煮込んだ、歴史ある料理。醤油、砂糖、紹興酒の風味が調和したこの料理は、地元の家庭でよく食べられており、上海の豊かな食の歴史を物語っている。
5.葱油餅（コン・ユー・ビン）
中国の宮廷料理まで遡ることができる歴史を持つコン・ユー・ビンは、シンプルで満足感のある人気のスナックだ。サクサクとした食感の何層にも重なったパンケーキには、香り高いネギが散りばめられており、上海の屋台料理の謙虚さと創意工夫を物語っている。
6.上海毛蟹
秋にしか味わえない上海毛蟹は、食の醍醐味。陽澄湖で獲れるこのカニは、甘い身と濃厚な卵で知られている。伝統的な蒸し料理で、生姜酢をつけて食べる。
7.南翔饅頭
南翔市郊外が発祥のこの特大肉まんは、南翔肉まんと呼ばれ、伝統的な小籠包をアレンジしたものです。豚肉と熱々のスープがたっぷり入っており、ストローでスープをすすりながら食べると、柔らかい肉と生地が口の中に広がります。
8.ウナギの煮込み
川や湖に近い上海ならではの豪勢な料理。醤油、砂糖、たっぷりのネギと一緒に煮込むことが多いこの料理は、ねっとりとした食感と甘さを併せ持つ。
9.九二庵（発酵米のデザート）
米を酵母で発酵させた甘いデザート。ほのかな甘みとワインのような温かみのある香りで、上海デザートの洗練を体現しています。
10.鳩の卵餃子
上海の創意工夫の精神を反映する定番料理、鳩の卵餃子は、シンプルな素材を繊細な食感に仕上げる上海の技巧を表している。鳩の卵と豚肉がたっぷり入った餃子は、他では味わえない独特の食感と風味が楽しめる。
このリストの一品一品からは、上海の豊かな食の芸術と、伝統とモダンのバランスを取る能力を垣間見ることができる。蒸し物から炒め物、甘いものからしょっぱいものまで、上海の食シーンは最もエキサイティングなもののひとつであり、さまざまな味を探求し、楽しむことができる。
